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作者:野村克也・野村克則  出版社:日本文芸社  出版年:2012年6月 

『野村の「人生ノート」夢をつかむ特別講義』

門外不出の「野村ファイル」による特別講義

「はじめに」より
思い返せば58年前、私はテスト生としてプロ野球の世界に入った。3年間の下積みをへてようやく4年目に一軍のレギュラーを確保するも、その数年後に、私は技術面の限界に打ちのめされていた。3割あった打率も、2割5分、2割6分あたりで低迷し、焦りと苦悩の中にいた。

「俺は本当に不器用に生まれついたものだ」、「なんて反射神経、運動神経が鈍いんだ」、「オレは所詮二流打者に二流捕手だ」と痛感した時期だった。
その時期から、いい成績を残すために、技術力以外の他の方法はないものかと考え、野球の探求や模索に自然に入っていったのだろう。

具体的には、相手チームの選手の攻略法や長所、短所、クセ、配球の傾向などで気づいた点、自分なりの考えを毎日ノートにつけ始めたのだ。
そういったメモは、いつのころからか「野村ノート」などと呼ばれるようになったが、その膨大なノートはいま、体系立ててまとめ直し、整理されて一つのファイルとなっている。

『ノムラの考え』と題したこのファイルは、これまでの「野村ノート」の集大成といえるもので、実は、私と息子の克則しか持っていない。親しい関係者にもその詳しい内容や全貌を見せたこともなく、いわばマル秘のファイルといえるだろう。

200頁以上にもなるファイルで、「人生観と仕事観」、「組織とチームについて」、「戦略と戦術」、「成功哲学」……などといった人間学、組織学にかかわる章と、「投手編」、「捕手編」、「打撃編」、「守備編」……などの野球学の章とで構成され、全22章にわたるものである。