Loading...

ノートを知るNote

を知る
123-4
作者:小林保夫  出版社:清風堂書店  出版年:2015年1月 

『私の人生・社会・読書ノートから』

ある弁護士の「私の存在証明―あるいは通過点として―」

「はしがき」中段より
この冊子に載せた雑文は、私が折々にものにした雑文のうち容易に発見できた一部にすぎないのであるが、その多くは、強いて整理すれば、私の生い立ちや家族の記憶、旅行や読書においての印象や感想、司法や社会のありかたについての私流の観察と意見にわたる。

しかし、私は、前述のとおり、つれづれにしろこの冊子をのぞいてやろうと考えて頁をめくっていただくみなさんに私の感想や意見への同意を得たいなどとは考えていない。
なにしろこの冊子は、私の存在の証に過ぎず、頁をめくっていただけるかたがおられるとすれば、それだけですでに望外の喜びなのである(中略)。
この冊子の表題を、当初の「私の忘備録」から「私の雑文集」に変えることにして、ここまで書いてきたのであるが、これでは、いかにも世捨て人の戯れ言に終わるのではないかと思い、「私の存在証明―あるいは通過点として―」ということにしてはと考え直した。「私の存在証明」という趣旨は、すでに弁明したとおりである。
「―あるいは通過点として―」という副題をつけることで、少しでも前向きでありたいという私の姿勢を表明することとして、生と社会に執着するよう自分を叱咤する必要を感じたのである。(2014年6月6日)

2014年6月30日、前立腺ガンとの宣告を受けた。小線源療法を中心に約1年間にわたる治療を要するという。まだステージの早い段階で発見されたのは、ガン診断における医学の進歩の成果であろう。あるいはもっと深刻な事態に立ち至った段階で、ようやく発見され余命何ヶ月とかの宣告を受けることになる羽目にならなかったのは幸いであったというべきか。
生きることを急がなければならないとは思わないが、刻一刻を大切に、丁寧に生きなければという感慨を覚えている。(2014年9月11日)