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ノートを知るNote

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124-4
作者:深谷圭助  出版社:宝島社  出版年:2010年5月 

『読解力を劇的に伸ばす 大人の「思考力ノート」のつくり方』

日本と、世界基準の「読解リテラシー」はまったく異なっている

「まえがき」より
OECD(経済協力開発機構)が10年ほど前から世界の15歳の子どもを対象に「読解リテラシー(読解力)」の調査をしはじめました。「PISA(ピサ)」といわれるものです。

私は、この結果や、結果に対するマスコミの反応に注目してきました。そして、ある種の「違和感」をもって、日本でのPISAの結果の取り上げられ方を注視してきました。
それは、国際学力調査の結果、特に、日本の子どもの読解リテラシーの成績が芳しいものではなかった原因を「読み・書き・計算」といわれる小学生の「基礎学力」低下の問題に求められていることに対する「違和感」でした。
PISAの「読解リテラシー」の問題と結果を分析する限りにおいて「日本の小学校段階で身につけているべき『読み』の能力が十分身についていないからPISAでのスコアが低下している」とは言えないことに気づいていたからです。
PISAで求められている読解リテラシーは、アジア型の基礎学力というより、欧米で重視される応用・発展的な学力です。日本の「読解力」と、世界基準の「読解リテラシー」とでは、その意味するところ、求められるものがまったく異なっていることが、むしろ問題なのです。
日本の「読解力」は、明らかに「文章」の読解に偏った指導でした。でも、読解する対象は「文章」だけではありません。また、教師から与えられた「テキスト」だけとは限らないのです。